最近、職場のスタジオの待合室の防音工事をDIYで行いました。その時に使った吸音材や設置方法などの記録を書いていきたいと思います。
吸音材を貼り付けた壁の形状ですが、釘やピンが刺さらない硬質なタイプの壁材でした。かつ、なるべく壁を傷つけない方法での作業方法を模索した結果、ヒートグルーガンと養生テープを使用して壁に貼り付ける方法をとってみました。
【必要なもの】
・壁の寸法を測るためのメジャー
・吸音材(今回はドリックス株式会社のフェルメノン 45度カット 30×30cmを使いました)
・養生テープorマスキングテープ
・グルーガン、グルースティック予備
メジャーと養生テープは100円ショップのもので十分です。グルーガンはUSB充電式のものが便利でした。コンセントがないところでもスマホの充電器があれば使えます。
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まず吸音材の選定ですが、吸音効果はもちろんのこと、なるべくオシャレでインテリアに馴染むものにしたかったので、色のバリエーションが豊富なフェルメノンをチョイス。無垢材の床板にマッチするようなホワイト・グリーン・グレーなどの明るい色を注文しました。
さらなる吸音効果を求める方には、レコーディングスタジオなどでも使われているSONEX ( ソネックス )などのプロ仕様のものをオススメします。特に、楽器やスピーカーの音をしっかり出したい方は、卵の紙パックや激落ちくんwなんかを買うよりは、きちんとしたものを買って設置した方が良いです。
SONEX ( ソネックス ) / SOC-2 White Melamine
パネルを注文する前に、壁面の写真を撮って寸法測って書き込んで、必要な吸音パネルの枚数を算出しました。今回購入した30センチ四方の吸音パネルですと、120×120の壁に16枚必要でした。まず床に広げて配色をいい感じになるように並べて確認しますが、なかなか上手く配色できない・・・どの色が何枚必要なのか、よく考えてから発注した方が良いです(笑)
さて、やっとこさレイアウトが決定したので、実際に壁面に貼っていきます!
まず壁に養生テープを貼って、貼り付ける面を保護。その上から接着剤で貼り付けていきます。こうすれば壁に釘やピンを刺す必要はないし、賃貸で退去するときも安心。
グルースティックを奥までしっかり差し込み、スイッチON。差し込んだ接着剤がしっかり熱されたら、養生テープの上に接着剤を撃って(?)吸音パネルを貼っていきます。温まり方が中途半端だと接着剤がうまく出てこなかったり、固まって出てきたりします。あと、グルースティックは結構すぐ無くなります。ヒートガンのお尻から挿して使用していきますが、どんどん次を挿していかないと途中で出てこなくなります。グルースティック自体はそんなにお値段するものではないので、ある程度の本数用意した方が良いです。
ヒートガンは前日の夜にフル充電しておいたのと、合間に休憩した時に30分くらいUSB電源から充電しましたので、作業途中に電池が切れることはありませんでした。だいたい3時間くらい電源オン状態で使ってました。作業がかなりの長時間に渡る時は、こまめに充電をするか携帯バッテリーを準備した方が良いかもしれません。
フェルメンノンの場合、裏表がありますので注意。台形の短辺の方を表にするのが正解です。
貼り付け完了後、剥がれないか確認してみましたが大丈夫そうです。貼り付け作業から数ヶ月経っていますが、落ちてきたりとかズレたりとかは今の所まったくなしです。
今回は、待合室での会話や物音がダイレクトに響かないために吸音材を設置する、という簡易的な工事でしたが、十分に効果はあったと思います!
今までは、話し声が壁に反射して部屋中に響き渡っていましたが、吸音材を貼ることにより余計な音の跳ね返りが減りました。しかも防音効果だけでなく、無駄な音の反射がカットされることにより、今までよりクリアに聞こえるようになったような気がします。
【ビフォー】
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【アフター】
フェルメノンは様々な種類がある吸音材の中でも見た目がオシャレで、インテリアのアクセントになった点も嬉しいです。大掛かりな工事はできないけど、自分でできる範囲で吸音材を貼ってDIYしたい!という方にはオススメです。ちなみに作業自体は、小柄な女性でもそんなに苦にならないです。ちなみに今回、私は完全にぼっち工事でした。長時間の腕の上げ下げと、椅子に登ったり降りたりは若干疲れましたがw
オーディオである程度音量を出したい場合や、スピーカーの後ろに貼って吸音する目的なら、こちらのSONEX ( ソネックス ) シリーズあたりを購入した方が間違いがないと思います。他に安価なもので有名どころだと東京防音のホワイトキューオンあたりでしょうか。
SONEX ( ソネックス ) / PYR2 CHARCOAL 吸音材 1枚 61cm 正方形 サウンドハウス
ですが、家でアコギがんがん弾いたり、ボーカルレコーディングしたり、アンプから音出したい場合は、もはや諦めて防音室を入れたほうが良いですね。私もお隣さんにゴメンねって思いながら家でちょこちょこ弾いたり歌ったりしてますけど、思いっきり歌いたいし、いつかはこれ欲しいなぁ・・・
組立式 簡易防音室 だんぼっち 株式会社VIBE amazon
じゃなくて、防音の家に引っ越したいですww
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