実は昨年の夏にSHUREのワイヤレスイヤーモニターシステム  PSM300を手に入れまして、リハーサルスタジオでのバンド練習と11月のワンマンライブで実際に使ってみたので、感想などを書いてみたいと思います。

 

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▶︎▶︎▶︎SHURE PSM300 ワイヤレスイヤーモニター・おススメの使い方と注意点(2019年6月6日更新)

 

SHURE PSM300  ワイヤレス・インイヤーモニターシステム
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ライブハウスに月に何回か出演していた頃に比べると、このところ数年はリハーサルスタジオでの大音量での練習はめっきり減ったのですが、ワンマンライブ前は結構長時間スタジオに入るので、練習後の耳鳴りに悩まされておりまして。。。。それを改善しつつ、ライブでもしっかり自分の声をモニターしてピッチ絶対外したくないしもっと上手く歌いたい!とずっと思っていました。

 

ボーカルだから動き回るので、コーラスやドラムのように有線でのイヤーモニターは厳しいので、当初は音響機材大手のサウンドハウスのオリジナルメーカーJTSから発売されているSIEM-2を購入しようと思っていました。(二万円台で買えちゃう)

 

JTS ( ジェーティーエス ) / SIEM-2 インイヤーモニターシステム

サウンドハウス /amazonYahooショッピング

ですが、なんと格安でSHURE のPSM300を譲ってもらえることになりまして。そりゃ、SHUREの方が絶対良いでしょ!お値段三倍分期待!ってことで飛びついた感じです(笑)

 

レビューっていうよりは、あくまでもボーカル&ギターの目線で、使ってみての感想を!

 

SHURE ( シュアー ) / P3TJ-JB

 

送信機側(ビデオデッキみたいな方です)はコンパクトな作りになってまして、写真で見るより実際の方が小さい印象かも。私は前オーナーから譲ってもらった際に収納していたダンボールのままタオルとプチプチに包んでトートバッグに入れて持ち歩きしています(笑)ビデオデッキより全然小さいです!

 

重量も公式の情報では783グラムで、ライブやリハーサルのたびに持ち歩くのもそんなに苦ではないです。

 

ただ、軽い分だけパーツがプラスチックかアクリル樹脂性だと思われるので、耐久力に関してはちょっと心配だったりします。派手に落としたら絶対全面液晶パネルが割れるか壊れると思います。バンパーつけてるiPhoneよりは耐久度低いのではないかと。iPhone3台割ってる私が念の為警告しておきます!笑

 

なので、車移動の方ならラックに組み込むか、電車移動の方はハードケースとかギグバッグにしまって持ち歩きした方が良いんじゃないかなー、っという印象です。でも今のところダンボールにタオルとプチプチだけどな・・・・

以前の記事「エフェクターボードのマジックテープが剥がれた!自分で貼り替える方法」で紹介した「交通事故に遭っても中身は無事」「足の上に降ってきたら確実に骨折する」という最重量級・強度お墨付きのアルモアみたいなゴツすぎるハードケースでなくて、こういうオシャレな感じのケースに収納したいです。最近バックパック・リュック流行ってるし。

 

MUSIC WORKS  EBB4-M  LTBR /サウンドハウスamazon楽天Yahooショッピング

 

MUSIC WORKSのリュックはこんなオシャレな見た目だけどエフェクターボード収納できる強者なのでちょっと気になってます。調べてみたら職場の最寄りの石橋楽器にも置いてあるみたい。しかしこれ背負ったらギターはどうやって持てば良いのだろうか・・・

 


 

PSM300とミキサー卓を繋ぐケーブル接続方法ですが、取扱説明書ではミキサーから送信機への出力の際にオーディオ用のバランスケーブルが推奨されています。ギターやベース用のシールドに比べると構造上ノイズに強いのがバランスケーブルのメリットなのですが(バランスケーブル・アンバランスケーブルの違いについては、こちらの島村楽器のサイトが非常にわかりやすかったです。)果たしてギター用のシールドで代用できるかというと、

 

出来ました!

 

OYAIDE ( オヤイデ ) オーディオ用ケーブル/ PA-02 TRS V2/1.0

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というか、知らないで普通のギター用シールド使ってる方もいらっしゃるのではないでしょうか。ただ、イヤモニは直接耳でモニターするため、発生したノイズで耳を痛める可能性もあります。あくまでも推奨はバランスケーブルなので、自己責任でお願いします。

 

あと、ライブハウスによってはバランスケーブル自体を備え付けで持っていないところもあると思うので、持ち込みは必須かなと。私がいつも使っているリハスタには置いてないです。ミキサー側のOutputのコネクタの形状を確認して、ミキサーから送信機までの距離もあらかじめ考えた上で、①オケ ②自分の声 の右左2回線のInput用のバランスケーブルを計2本準備しておくことをオススメします。

OYAIDE ( オヤイデ ) オーディオ用ケーブル/d+TRS class B/2.0

サウンドハウス楽天 /amazonYahooショッピング

 

オヤイデのオーディオ用ケーブルは品質も文句なしですし、しかもこちらのモデルは色付きで左右どちらがなんだったっけー!?とならずにスムーズにセッティングできて良さそうなので、近々試してみようかなぁ〜と思っています。

 


 

さて、電源やケーブルの接続が終わったら設定なんですが、「PSM300の設定はアマチュアの方やイヤモニ初めての方にもすっごく簡単」なんてネットにレビューが書かれてる割には、

 

「送信機OFF→受信機のSCAN長押し→SCAN押し【IR】を向かい合わせて送信機のsync」

「GROUPを押しながら電源ONでMIXモード」(受信機)

 

あ〜〜〜、何度使っても覚えられない……

 

記憶力の低下が最近著しいので、私はこんな感じにマスキングテープを貼って、その上に使用方法を書いてます。

 

 

これならいちいち説明書取り出さなくていいからねww

 

受信機ですが、写真で見ていただいてる通り結構安っぽいです。ミックスモード(これについては後で書きます)のLRツマミや、音量ツマミも若干のオモチャ感が・・・アンテナ、気をつけないと折れます。

 

とか言いつつ、本番前のサウンドチェックで演奏中に落っことしまして、チャンネル設定が消えるトラブルがありました。。。衝撃にはマジで弱いのでお気をつけください。

 

単三電池はEVIOLTAで

 

電池の減り具合は、スタジオリハーサル3時間、本番前のサウンドチェック1.5時間で電池残量がMAXの緑色点灯から赤色点灯に変わりました。緑が電池残量5〜7時間で、赤が0.5〜1時間なので、気持ち電池の減りが早いように感じますが、妥当な線なのではないかと。アルカリ乾電池の予備は常に携帯して、本番前には確実に電池交換をするのが得策だと思います。

 

最近だとamazonで単三48個で1300円という驚き価格の電池が発売されています。amazon恐るべし・・・。国内メーカーのもプライム会員なら送料無料でたくさん出てますけど、個人的にはEVOLTAが一番安心感があるなぁ〜なんて勝手に思っているので、上記の電池の使用時間の目安はEVOLTAの時のものになります。

 

 

リハーサルスタジオに備え付けであるような必要最低限の機材でPSM300を使うとすると、

①ボーカルだけを片方のチャンネルに

②集音マイクで拾ったものをもう片方のチャンネルに

というのが理想ですね。ですが結局位は自分の声だけをイヤモニに返して歌っていました。アンプやドラムの前にマイク立ててミキサーで拾って〜そこから送信機のInputに入力して〜〜なんてセッティングをやるのは面倒なので、、、、私の場合これにギターとアンプのセッティングもあるので、いくらギターのエフェクターがスイッチャーでシステム化されていてケーブル繋げばオッケー状態になっているとはいえ、もう完全にキャパオーバーです(笑)

 

ヒュースアンドケトナーのアンプの上にPSM300が鎮座。の図

 

とはいえ、そこで試しにやってみたくなっちゃうのが悪い癖でして。試しにスタジオのSHURE 58で全体の音を拾って片方のチャンネルに返してみたら音質的に全然ダメでした。ただ、全指向性の集音マイクがあれば自分の声と演奏とのミックスをいい感じにできるかもしれませんね。バンドの音をうまく拾えるマイクを借りれるスタジオに入る機会があったら再度試してみようと思います。(あ、でもセッティングの時間が間違いなく足りないw)

狭いスタジオ内でのバンドリハーサルでは、シンバルやギターの高音が耳に痛かったり、ベースの低音が回ってしまってピッチ感覚不能になることがあるのですが、インイヤーモニターの遮音性により、周りの大きな音から耳を保護しつつも自分の声をモニターしやすくなるというメリットを十分に感じることができました!

SHURE ( シュアー ) / SE215SPE-A トランスルーセントブルー

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イヤホンは上記の画像のSHUREのSE215を使っています。これも新品未開封の中古で格安で手に入れました。できることなら1円でも安くw

 

これに遮音性の高いイヤーチップを使えば十分だと思います。正直言って私の使用頻度では、耳型を取って作ってもらうタイプのカスタムインイヤーモニターを買う必要はないと感じました。イヤーピースで一番有名なメーカーだとコンプライですが、ここのイヤーピースに交換するとしたら、100シリーズのタイプがSHURE215シリーズと互換性があります。私は一番安いTシリーズを使ってますけど、それでもスタジオ、ステージでの遮音性は十分でした。

 

 

前述のミックスモードについてですが、これがホント優れものです。ワンマンライブ本番は

①自分の声

②ミキサーを通したボーカル以外の全体の音のミックス

を受信機を通してイヤモニに返してもらい、手元のツマミでそれぞれの音のバランスを調整して使用しました。写真だと見にくいけど、アンプの上に送信機が載ってます。当日のPAさん曰く「なるべく受信機との距離は近い方がいいから」とのことでこの位置になりました。(箱によっては、この位置に回線を引っ張ってこれない環境のところもあるかも…)

 

 

実際に本番前のサウンドチェックでの全体の音を聞いたバンドメンバーからの意見ですが、指摘された悪い部分だけ書いておきます。歌ってる側からすると、モニターしやすすぎてメリットしかないので。

 

  • 自分の声がモニターしやすすぎるせいか、いつもより声を張って歌っておらず、弱々しく感じる。(すいません)
  • なんか落ち着きすぎててライブ感が足りない。特にロック寄りの曲。(ほんとすいません)

確かに、割と音圧のある環境で歌ってると自然と声張りますよね。逆に、アコースティック形態で控えめの音量の時は抑えめに細かいニュアンス重視で歌うもんなー。今まで耳+体全体で音を感じて歌っていたところを、イヤモニの遮音性により耳から入ってくる情報だけを頼りに歌ってしまっていたんじゃないかなーっと思いました。

 

ここはボーカリストとして悔しいところですね。でも指摘されたことは納得してるので、次回のライブでの改善に向けて日々精進します!

 

結局本番は片耳だけ差した状態で使用しました。だけど片耳でも十分モニターしやすく、転がしモニターでは聞き取れない細かいニュアンスなんかもしっかり聞き取れて、歌のパフォーマンス向上に十分な威力を発揮してくれたのではないかと思います。

 


 

さぁ、ここまで読んでいただいて、ワイヤレスモニターシステムの導入が如何に面倒くさいことがお分りいただけましたでしょうかw  しかも、今回のライブから女声コーラス不在をカバーするために、ボーカルエフェクターBOSS VE-500も同時に使っているんです。ほんと、音響スタッフ側からすればマジでめんどくさいと思いますww ごめんなさい…

 

 

VE-500

boss VE-500 Vocal Performer   

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今回はライブハウス秋葉原ZESTのスタッフの方に、PSM300の使用に関して数ヶ月前から打ち合わせをさせていただいて、本番で周囲の店舗との電波の混線が起きた場合は使用不可能になるリスクも十分理解した上で、実際のステージで運用してみました。スタッフの方々のおかげで本番でのトラブルは一切なし、かつてない位自分の声がモニターしやすく、歌に集中できる環境でのステージングが出来ました。協力してくださった会場スタッフの方々に本当に感謝です。

 

PSM300、使いこなせばボーカルのパフォーマンスは間違いなく向上します!

 

次回の4月7日のワンマンライブのリハーサルが始まる前までには、送信機、受信機、ケーブル、予備電池をオシャレに収納できる軽量なケースが欲しいですw

 

SHURE PSM300  ワイヤレス・インイヤーモニターシステム
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